一瞥するとそのラインの先に、
ラインブレイクのすぐ後にジャンプしたカジキの、
勝ち誇った雄姿が浮かんでくる。
くやしさが、込み上げてくるのを、自分自身でなだめる。
「2本に1本あげればいいさ、
運が悪かっただけさ、
次にでかいのあげればいいんだよ」
「いや、運が悪かったんじゃない。
なにかが間違っていたんだ。
ラインがたるんでいるのに、うっかりしていて、
リールを急いで巻くように指示さえできなかったんだ。
そのときにすでにラインブレイクしていたのかもしれないし、
たるんでペラか船底に触れたとすれば
ニュートラルのままにしておけばよかったのかもしれない。」
「自分を責めるなよ、遊びなんだからさ。
掛かったカジキを全部取り込めるのならゲームじゃないよ、
つまらないだろ、いつもパーフェクトじゃ・・」
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